も く じ
Toggleエゴを理解する3つの視点
わたしたちは皆、同じ源から生まれた存在。
しかし、この物質世界では「個」を守ろうとする声──エゴちゃん──がいつも囁きます。
エゴは敵ではなく、ただ必死に生き残ろうとする仕組み。
だからこそ、それを理解し、抱きしめるとき、本当の自分への扉が開いていきます。
ここでは、エゴを理解するための3つの視点を示しましょう。
自己保存が第一優先
エゴちゃんは「特別なわたし」でいたいのです。
守れなければ、それは死を意味すると信じているから。
そのために、自分のことしか考えられない。
それが自己中心に見える所以。
けれど、フロイトの言葉を借りれば──
「エゴは、自己保存の原則に従って行動する」。
つまり、わたしたちが生き残ろうとする衝動そのものなのです。
霊的覚醒──魂氣学®では“聖なる結婚”とも呼びますが──
それに至る前の段階では、人はどうしてもエゴで生きるのです。
良い人でいたい
エゴちゃんは「良い人の仮面」を愛します。
偽善と呼ばれるそれは、ときに社会的な評判を守るため。
「わたしは助けている」「なんて優しい」
そう思い込みながら、実はエネルギーを奪っていることも。
しかし、お節介は相手を弱い者に仕立ててしまいます。
「頼まれたときだけ助ける」──それが愛に根ざした行為。
本当は、あなた自身が助けてほしいと願っているから。
だから、まずは支えを受け取り、感謝を思い出してください。
恐れ・不安から策略を巡らす
エゴちゃんは創造の力を持ちません。
けれど、恐れと不安で現実を覆い隠し、わたしたちを縛ります。
「絶対に生き残れ!」
そんな声が頭を駆け巡る。
すると、その思考に従うと頑張ることが目的になり、幸福から遠ざかるのです。
やがて疲れが積み重なり、魂は摩耗していく。
エゴが存続する限り、輪廻の旅は終わりません。
恐れと不安は、わたしたちをこの地に繋ぎとめる罠。
しかし、その仕組みに氣付いたとき、鎖は解けはじめます。
ミニワーク(3分)の紹介
深呼吸を3回。いまの不快感を1文で書く。
その下に「エゴの目的=わたしを守る」と追記。
事実と解釈を分ける(事実/わたしの解釈)。
エゴちゃんへのケアの言葉を1行:「怖かったね。もう大丈夫、私は一緒にいるよ」。
いま選びたい小さな行動を1つだけ決める。
続けるコツ:完璧主義をやめ、30秒で終える日もOKにする。
このワークは“正しくやること”が目的ではなく、自分を大切に見つめる時間を持つことに意味があります。
毎日でなくても、気づいたときにやるだけで少しずつ心が軽くなるでしょう。
まとめ
わたしたちは皆、エゴ意識をまとい、輪廻を繰り返してきました。
けれど、今世、やっと真理に出会えた仲間なのです。
お釈迦様も説いたように、真理に出逢えることは奇跡。
だからこそ、エゴの罠を見破り、手放す時です。
囚われを越え、一歩外へ出れば──
そこは真の自由。ゼロポイントの静寂。
あなたは決してエゴではなく、永遠の愛そのもの。
天界に還るとき、もう輪廻は必要なくなるのです。
執筆:2023年10月22日
改編:2025年9月20日(リニューアルに伴い内容を再編集しました)
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