相談の時間は終わったのに、相手のことが頭から離れない。食事をしていても、あの言葉でよかっただろうかと考えている。休みの日に連絡が来ると、返さずにはいられない。
心理職や対人支援の仕事をしている人にも、自分自身の暮らしがあります。相手を大切に思うほど、その当たり前のことが後回しになることがあります。
も く じ
Toggle丁寧に関わることと、すべてを引き受けること
話をよく聞く。約束した役割を果たす。必要なときには、適切な支援先へつなぐ。支援には、担う仕事があります。
一方で、相手の生活のすべてや、その後の選択まで一人で背負うことはできません。担う役割が曖昧になると、相談の時間が終わっても、仕事の終わりが見えなくなります。
疲れたという感覚を、誠実さが足りない証拠にしてしまわず、どこまでを自分の役割としているのかを見直す余地があります。
「応えたい」の中に、何が含まれているか
相手の力になりたい。その気持ちに加えて、失望されたくない、冷たい人だと思われたくない、という思いが重なることもあります。
その気持ちがあるから、支援者として失格なのではありません。人としての自分にも気持ちがあると認めることで、専門家としての役割と混ぜずに考える余地が生まれます。
頼られなくなったら、自分の価値まで薄れるように感じるのか。休むことより、応えられない自分を認めることのほうが難しいのか。ここは、他人が一言で決めつけられる部分ではありません。
「繊細だから」で、説明を終えない
自分をHSPやエンパスという言葉で理解している人もいるでしょう。その言葉が、自分の感じ方を伝える助けになることはあります。
ただ、疲れのすべてをその言葉だけで説明すると、仕事量、連絡の取り方、休む時間、相談できる相手の有無など、見直せる条件が見えにくくなります。
感じ方に目を向けることと、働き方の条件を見ること。その両方が必要です。職場や専門職の枠組みに応じたスーパービジョンや相談の場も、自分一人で抱え込まないための選択肢です。
支援する自分にも、支えを受け取る場所を
人の話を聞くことには慣れていても、自分の疲れを話すときには、うまく整理してからでなければと思うことがあります。けれど、まだ整理できていない自分のためにも、対話の場はあります。
魂氣学®では、人を支える役割の奥にいる、自分自身にも目を向けます。仕事を続けるための工夫とともに、なぜ自分の希望だけを後回しにしやすいのかを見つめていきます。
支援を続けたいという願いの中に、自分も無理なく暮らしていきたいという願いを含めてよいのです。自分の疲れも相談の対象にすることは、支援する役割を放棄することではありません。







