「これからは、自分の好きなことをしたらいい」。
そう言われても、何をしたいのか、すぐには出てこない。
でも、少し気になることならあるのに、その先を考えて引っ込めていることはありませんか。
今から始めても、仕事にはならない。
人に見せられるほど上手にはなれない。
家族の役に立つわけでもない。
そうして候補を消していくと、最後には「やりたいことがない」だけが残ってしまいます。
も く じ
Toggle好きになる前に、使い道を決めてしまう
たとえば、絵を描いてみたいと思ったとき。
まだ一本も線を引いていないのに、売れるか、上達するか、続けられるかまで考えてしまう。
暮らしに使えるお金や時間には限りがあります。条件を考えることは必要です。
けれど「始められる範囲はどこか」を考えることと、「役に立たないなら興味を持ってはいけない」と決めることは、ずいぶん違いますよね。
自分だけが楽しむ時間に、「誰かのためになるから」という理由を探してしまうことはありませんか。
その理由が見つかるまで待っているうちに、何に惹かれたのかを確かめる機会も過ぎてしまう。
一生の答えにしなくてもいい
人生後半だからこそ、残りの時間を無駄にしたくない。
そう思うと、「これこそ私のやりたいことです」と言えるものを探したくなるのかもしれません。
でも、少し触れてみたあとで「思っていたのと違った」と分かることもあります。
それも、自分を知ったということですからね。
何に惹かれるのかを知ることも、自分自身を知っていく入口になります。
好きなことを、全部仕事にしなくてもいい。
誰かに説明できる立派な目標にしなくてもいい。
次の休みが、少し楽しみになる。
そんな変化にも、自分の人生を生きる実感はあるのではないでしょうか。
何の役に立つかを決める前に、何に心が動いているのか。
その小さな興味を、これからの暮らしに入れてもいいのです。






